【オールカバー】
ピアノ全体をすっぽりと包んでしまうタイプのオールカバーは、アップライトピアノのカバーとして使われる場合が多いピアノカバーです。ピアノカバーの中でも一番大きく、ホコリがつきにくいタイプで、ホコリが溜まりやすい場所や頻繁に使用しない場合などにもおすすめです。明るい色やレースなどの素材がおおく使われていますが、ピアノ全体を覆うことになるため、お部屋全体が明るい印象になります。
【トップカバー】
ホコリの溜まりやすい天板部分だけにかけるタイプのピアノカバーなので、アップライトピアノの場合、ピアノを演奏するときにもそのままの状態で使うことが出来ます。メトロノームなどをピアノの上においておきたい場合などにも、トップカバーの上に置くことで塗装にキズがつくのを防ぐことが出来ます。
【ハーフカバー】
オールカバーの長さが短くなったようなデザインのピアノカバーで、オールカバータイプよりすっきりと品印象になります。アップライトピアノの場合、ちょうど鍵盤部分までを覆うことになるのでホコリの溜まりやすい鍵盤のフタの粉塵を防ぐことが出来ます。鍵盤のフタで押さえることの出来る長さであれば、ふたを上げたときにピアノカバーを抑えることができるので、演奏時にピアノカバーを上げる必要もあり便利です。
【グランドピアノカバー】
グランドピアノカバーには、ホコリの溜まりやすい屋根部分を覆うタイプと屋根部分から鍵盤までを覆うフルカバータイプがあります。演奏時に屋根をあけて使うグランドピアノの場合、演奏前にピアノカバーを取りはずす必要があるのですが、アップライトピアノに比べて満席が広いため、ピアノカバーを使うことで大切なピアノを汚れやキズから守ることが出来ます。重厚感のあるビロードタイプが昔から多く使われていますが、明るくて使いやすいレースやジャガードなどの人気も高まっています。
【鍵盤カバー】
ピアノの鍵盤の上に使うタイプのピアノカバーで、フェルト生地で出来ているものが一般的です。鍵盤に付く砂ぼこりや湿気を防ぐ役目があります。最近ではデザイン物やキャラクター物など、種類が豊富です。
ピアノカバーの選び方・使い方
【ピアノカバーの素材】
ピアノは1年に1〜2回の調律が必要な楽器ですが、湿気やホコリのたまり具合によってはもっといたみやすくなってしまう場合があります。ピアノは湿気やホコリに大変弱いため、ピアノカバーでホコリを防ぐことは重要ですが、湿気を防ぐ素材のピアノカバーを選ぶこともポイントです。また、ピアノカバー自体がホコリを溜め込んでしまったり、湿気を吸いこむ場合もありますので、お天気の良い日などは、ピアノカバーを取り外して、風通しの良い所に干して頂くと良いでしょう。
【手作りピアノカバー】
ピアノカバーを手作りする場合、ピアノの大きさとカバーのタイプによって使う利方がかなり変わってきます。初めて作る場合には、簡単なトップカバーのみを作り、後からトップカバーの周りにレースや同系色の布を付け足していくのもおすすめです。また、アップライトピアノカバーの場合、正面がカーテンのように開くことが出来るように作ると演奏するときにも使いやすく便利です。ピアノカバーを留めておくためのヒモやピンなどの工夫をしておくのもポイントです。
|